睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に無呼吸や低呼吸を繰り返すことで、様々な合併症を起こす病気です。10秒以上の気流停止を「無呼吸」、気流や酸素飽和度が一定以上に低下する呼吸を「低呼吸」といいます。この無呼吸と低呼吸の1時間あたりの回数の合計をAHI(Apnea Hypopnea index)といい、AHIが5回以上で睡眠時無呼吸症候群と診断します。重症度はAHI5~15を軽症、15~30を中等症、30以上を重症としています。診断は終夜睡眠ポリグラフ(PSG)で行います。
原因に肥満が挙げられますが、扁桃肥大、舌が大きいことや、鼻炎・鼻中隔弯曲といった鼻の病気、あごが後退していたり、あごが小さいことも原因となりますので肥満でない方でもSASを発症することがあります。SASの方は、睡眠中に低酸素状態となり高血圧、脳卒中、心筋梗塞などを引き起こす危険性が約3~4倍高くなると言われていますが、適切な治療をすることでそのリスクを下げることが出来ます。
最も推奨されているのが経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP: Continuous positive airway pressure)とされていますが、自宅で行う簡易PSG検査ではAHIが40以上でないと保険適応になりません。当院での簡易PSG検査がAHI40未満の方で、CPAP治療を強く希望される方は入院での精密検査を実施されている病院へご紹介いたします。
検査、治療をご検討の方は、まず外来を受診してください。当院は予約不要ですが、初診の方でもWEB順番予約をご利用いただけます。診察→検査→治療の流れとなりますので、治療導入まで日数がかかります。
終夜睡眠ポリグラフィー(自宅で行う簡易PSGの場合)
3割負担の方で検査費用は2,200円程度です。別途、初診料や再診料などはかかります。
CPAP治療 3割負担の方で月4,050円ほど。別途再診料などがかかります。
CPAPはレンタル機器となりますので、機器にかかる費用は毎月ご負担いただきます。また、医師が治療効果などを観察、指導することが必須となりますので、定期的な受診が必須となります。